作品
脚本
福田靖
演出
大友啓史、真鍋斎、渡辺一貴、梶原登城、福岡利武、松園武大、西村武五郎
放送日
2010年1月3日 – 11月28日
ストーリー
48話(各話45分)
あらすじ
幕末に活躍した坂本龍馬の生涯を描いた大河ドラマです。少し変わっているのが、龍馬の一生が岩崎弥太郎という三菱財閥を立ち上げた人物の視点で描かれていることです。龍馬は自分は何をすべきなのかと常に考えて生きていました。
坂本龍馬の生涯を、同郷の偉人・岩崎弥太郎とのまだ何者でもなかった十代のころから、無二のライバルとして向き合いつづけた二人を対立や友情などのかかわりから描く大河ドラマ
土佐藩の郷士の次男として生まれた竜馬。幼少期は剣も学問も苦手な少年でした。姉の乙女がスパルタ式で鍛え上げ、母の死をきっかけに、芯の強い青年へと成長していきます。どちらかというと気弱な少年だった龍馬は様々な人との出会いを経てエネルギッシュな大人に成長します。
江戸に遊学に行き、黒船来航の騒ぎに接して土佐勤王党に加盟します。しかし、様々な人と交流し、考えを広げ深める中で、とうとう土佐藩を脱藩するのでした。その後、勝鱗太郎の弟子となり日本の海軍創設に奔走したり、「亀山社中」を作ったり、薩長同盟締結に尽力したりし、命を燃やしていきます。
そして、いろいろな人たちとのかかわりの中で、新しい日本をつくるというこころざしを固めます。その強い意志をもって、日本を大きく変革するために活躍していくのでした。
見どころ
坂本竜馬といえば薩長同盟を成立させ、江戸幕府に大政奉還を行わせた英雄として語られていますが幼少期は気が弱く剣術も学問も苦手な少年で姉の乙女に厳しく鍛え上げられたと言われています。
その後、黒船来航の騒擾に接し日本国その物の将来を憂うようになり、武市半平太率いる土佐勤王党に加盟するが更に自分の為すべき道を求めるために土佐藩を脱藩する。
脱藩後は諸国を経巡った後、江戸で生涯の師匠となる幕臣・勝麟太郎の弟子となる。
日本を「洗濯する」ことを誓って仲間たちと「亀山社中」を結成し、薩長の間を仲介して薩長同盟を締結に導くが大政奉還による政権交代を目指すその行動を幕府から危険視されていき土佐藩を巻き込んだ運動の末、大政奉還を実現させるがその1ヶ月後に見廻組によって殺害される。までを描いた傑作大河ドラマです。
相関図
引用:坂本龍馬人物伝
配役(キャスト)
- 坂本龍馬(福山雅治)
- 坂本乙女(寺島しのぶ)
- 龍(真木よう子)
- 坂本千野(島崎和歌子)
- 坂本春猪(前田敦子)
- 岡上樹庵(温水洋一)
- 岩崎弥太郎(香川照之)
- 武市半平太(大森南朋)
- 平井加尾(広末涼子)
- 平井収二郎(宮迫博之)
- 岡田以蔵(佐藤健)
- 吉田東洋(田中泯)
- 後藤象二郎(青木崇高)
- 溝渕広之丞(ピエール瀧)
- 河田小龍(リリー・フランキー)
- 近藤長次郎(大泉洋)
- 沢村惣之丞(要潤)
- 陸奥陽之助(平岡祐太)
- 池内蔵太(桐谷健太)
- 勝麟太郎(武田鉄矢)
- 今井信郎(市川亀治郎)
- 高杉晋作(伊勢谷友介)
- 西郷隆盛(高橋克実)
視聴者の評価
60代・女
福山雅治さんの龍馬がとても素敵でした。龍馬を愛してやまない武田鉄矢さんも共演しているところが、印象的なドラマでした。一番、心に残っているのは、香川照之さん演じる岩崎弥太郎です。このドラマを通して、香川照之さんの顔いっぱいに演技する顔芸のファンになりました。また、明治に向けて駆けぬけ、日本の資本主義の礎を作った人々にも、興味を持つようになりました。高知に旅行に行った際には、岩崎弥太郎の生家も訪ね、大河ドラマのシーンを振り返りながら感慨にふけったものです。龍馬の姉の乙女を演じた寺島しのぶさんや、岡田以蔵を演じた佐藤健さんも、インパクトがありました。このドラマを見るまでは、佐藤健さんのことはあまり知らなかったのですが、ビジュアル的に美しく、哀しみを含んだ雰囲気が、人斬り以蔵のキャラクターにマッチしていたと思います。
40代・女
タイトルのデザインがかっこよくて、普段は大河を見ないのに珍しく見てみようと思った作品でした。とにかく坂本龍馬役の福山雅治さんがかっこよすぎます。ちょっとかっこよすぎでは?と思いましたが、観ていて楽しかったのでよかったです。これまで、幕末の話はなんだか男臭くて敬遠していたのですが、龍馬伝はとても楽しく見ることができました。岩崎弥太郎役の香川照之さんもやはりさすがの演技でした。日本の歴史にはこれまであまり興味がなかったのですが、幕末っておもしろいんだなと龍馬伝を見てとても興味がわきました。人間ドラマが丁寧に描かれていて、幕末についてのストーリーや、坂本龍馬はなぜ人気があるのかがよくわかった作品でした。歴史ものが好きでなくても楽しめるドラマだったと思います。
30代・男
幼少期は頭角を現すことなくダメ少年時代を過ごし姉の教育で一人前に育っていくところなど偉人とは思えず親しみを感じてみることが出来ました。岩崎弥太郎との関わりも良く描かれていて当時の身分制度の中、岩崎弥太郎が下士として苦労を重ねながら這い上がろうと必死に生きていく姿がすばらしかった。二人の生きざまは違うものでしたが日本を憂い何とか自分の力で変えていこうという今の時代では考えられないようなスピリットを持っていて二人とも晩年は、目標を達成できたところがすごいと思った。
また、主人公の竜馬役の福山雅治さん、弥太郎役の香川照之さん、武市半平太役に大森南朋さんが抜擢され名演技を演じていて毎回楽しみに見ることが出来ました。
数ある大河ドラマの中でも傑作だと思います。