軍師官兵衛

作品

脚本

 前川洋一

演出

田中健二 、 本木一博、 大原拓 、 尾崎裕和 、 藤並英樹 、 鈴木航

放送日

 2014年1月5日-12月21日

ストーリー

50話(各話45分)

あらすじ

竹中半兵衛と並び、秀吉に仕え、2人そろって「両兵衛」と呼ばれた黒田官兵衛。波乱万丈の人生を描いたドラマです。一番の見せ場としては、荒木村重が信長に謀反を起こした時、交渉役に当たるシーンです。単身乗り込んだため、そのまま城に幽閉されてしまいます。生きることをあきらめず、歩くのも不自由になりながら、再起を図る官兵衛の姿は圧巻ですね。村重に取り込まれたと疑う信長は、官兵衛の嫡男、長政を闇に葬ろうとします。

見どころ

戦国時代に播磨国で小寺家に仕えていた黒田官兵衛。元々小寺家は毛利そして織田という戦国時代を代表する大名に挟まれており
その帰属が家の将来を左右する状況にあった。官兵衛は織田家に従うべきだと助言する。そして織田家に従った小寺家の家臣として
豊臣秀吉の軍師であった竹中半兵衛と知り合う事となる。しかし突然、小寺家は毛利方についてしまい、官兵衛は有岡城で
牢につながれてしまう。後に解放されたが官兵衛は体の自由が利かない状態になってしまう。
時が経ち、官兵衛は秀吉の軍師となり活躍するが、やがて本能寺の変を知らされ、秀吉に信長の仇を討つよう進言する。


黒田官兵衛は戦国時代に織田信長につくことを決めます。そして、後の豊臣秀吉の軍師となります。しかし、裏切りにあい捕虜となるなどの苦難にあいますが、本能寺の変での織田信長の死後、秀吉を次の天下人にするために奔走します。そして、信長を裏切った明智光秀を倒し、秀吉は天下を取ります。しかし、秀吉は官兵衛の才を恐れだし、石田三成を重用し、官兵衛を遠ざけます。その後、官兵衛は息子に家督を譲り隠居しますが、関ヶ原の戦いで天下を取ろうと企みます。

相関図

視聴者の評価

40代・女

谷原章介演じる半兵衛が、長政を信長から隠してくれる場面は、最期まで人情にあふれた彼の生き様そのものを表しています。忠義心、才能もあった彼がもっと長生きしていたら、歴史は変わっていたかもしれません。官兵衛が救出された後、もうその時にはこの世にいない半兵衛に、感謝する様子は、涙を誘いますね。殿である小寺は、信長につくことを渋り、人質を出したがらず、官兵衛が長政を差し出すわけですが、光が「どうして長政を。」と懸命に反対する様子も胸を打ちます。母の愛を感じますね。全体には尽くすタイプに描かれていますが、言う時は言うんだな、と感じました。これまであまり表舞台に出てこず、主人公として描かれるのは珍しい官兵衛ですが、見どころは多いです。

50代・男

黒田官兵衛という知将の人生を描いており、秀吉の天下取りにかなり貢献した過程が上手く描かれていると
感じました。有名な備中高松城に水攻めの最中に主人織田信長が明智光秀に討たれた事を知らされ呆然とする秀吉に対して
今こそ、秀吉が天下を取る千載一遇のチャンスと冷静に伝えるシーンは、秀吉の慌てる姿とコントラストに冷静に
時の流れを分析する軍師としての姿を克明に描いていると思いとても印象に残っています。
秀吉が天下を取った後は、石田三成と関係性を悪くしてしまい次第に豊臣家から疎外されながらも
天下の趨勢を見極めており、関ヶ原の戦いの直前に石田三成と会った際も三成の策を事前に見抜いて
披露してみせるあたりはさすが戦国時代を代表する軍師だと感じました。

40代・男

まずは、なんといっても官兵衛を演じる岡田准一さんが、まるで官兵衛が憑依しているかのような感じで熱演しているのが素晴らしいです。特に後半部分で官兵衛が監禁されて足を悪くした時からの鬼気迫る感じがすごいと思います。秀吉を演じている竹中直人さんもはまり役という感じがします。ストーリー的には、これまであまり表立って語られてこなかった縁の下の力持ち的な軍師の活躍を描いているのが興味深い感じです。戦国時代と言えば、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三人が大体的に語られていたので、秀吉が天下をとるために、あんなに素晴らしい軍師が活躍していたというのは今まで知らなかったので驚きでした。そして、関ヶ原の戦いで天下を狙っていたというのもびっくりしました。