作品
脚本
小松江里子
演出
片岡敬司、高橋陽一郎、野田雄介、一木正恵、尾崎裕和
放送日
2009年1月4日-11月22日
ストーリー
47話(各話45分)
あらすじ
上杉景勝に幼少の頃から仕え、やがては上杉家の家老にまでなる直江兼続の生涯を描く作品です。兼続は、元々樋口家という上杉家に仕える家々の中でも下級の武家の出身でしたが、その才を景勝の母仙桃院に認められ、わずか5歳で景勝の小姓として寺で共に学ぶようになります。幼い頃より築かれた景勝との主従関係は確かなもので、兼続の才に惚れた豊臣秀吉から直々の家臣にならないかと誘われて、大金を積まれても、断ります。そんな彼に真田幸村や石田三成らも一目置いていました。やがて秀吉亡き後、関ケ原の戦い直前で徳川家康に対し、直江状と後に呼ばれるようになる長文の文をしたためます。家康が当時上杉家が治めていた会津の城下町を整備していることにいちゃもんをつけてきたので、それに対し、断固として立ち向かったのです。そうして、家康による上杉攻めが始まるのですが、その最中に石田三成らが挙兵し、家康たちはそちらと戦うために上杉に背を向ける形で引き返します。これは家康を挟み撃ちにする絶好の機会。兼続は、すぐさま家康の後を追おうとしますが、これに景勝が反対。敵の背後を討つという卑怯な戦法は亡き上杉謙信の意に背くと言うのです。主の言葉に兼続は従うしかなく、結果、関ケ原の戦いで石田三成は敗れ、兼続は盟友を失うことになります。その後、米沢に国替えを命じられ、石高も大きく減らされた上杉家ですが、存続は許され、その土地で兼続はなんとか石高を伸ばそうと様々な手を打ち出します。そんな中、大阪では豊臣家を滅亡させようと徳川家康が戦を仕掛けます。豊臣側の戦力として奮戦する真田幸村は、家康の孫娘の千姫逃亡の手助けをし、彼女を井戸に隠し、「何かあったら直江兼続を頼るように」と言い残し、最後の戦いに臨んでいくのでした。
見どころ
戦国時代のお話ですが、豊臣秀吉に才能があると目をかけてもらっていた杉家の男、直江兼続(妻夫木聡)の物語です。
この物語の発端は長尾政景が死んだことにあるのです。
この長尾政景をやったのは輝虎ということになってしまっていたのですが、輝虎(謙信)は妻と子供(兼続)も一緒の中緊迫の話が続くのです。
小さい兼続はこのお家の一大事を見守るしかできないのですが、、、。
母の桃の芯の通った心根、父のたくらみであるのか、、、。
このことで兼続の人生が変わっていくのでした。
戦国時代に生を受けた与六こと後の直江兼続は、その才能を幼少期から評価され、上杉謙信に自身の弟子となるよう
命じられるほどの才気を有していました。兼続は謙信亡き後に上杉家に起きた後継者争いで周囲の大名を味方につけるため
活躍し、上杉景勝が上杉家の当主に就く事に尽力します。そして景勝の家老となります。上杉家は豊臣家の信頼が厚く
五大老になりますが、徳川家から謀反の疑いを持たれ危機に陥ります。そこで兼続は直江状で謀反の意思がない事を
伝えるも、最終的に関ヶ原の戦いが起き上杉家は戦いの渦中に巻き込まれていきます。
配役(キャスト)
- 上杉景勝(北村一輝)
- 上杉謙信(阿部寛)
- 仙桃院(高島礼子)
- お藤(田中美佐子)
- 樋口惣右衛門(高嶋政伸)
- 石田三成(小栗旬)
- 織田信長(吉川晃司)
- 羽柴秀吉(笹野高史)
- 北政所(富司純子)
- 直江景綱(宍戸錠)
- お万(萬田久子)
- 北高全祝(加藤武)
- 吉江宗信(山本圭)
- 栗林政頼(平泉成)
視聴者の評価
40代・女
直江兼続役の妻夫木聡さんの凛々しいお姿がとても印象的です。
名だたる俳優陣が脇も固めているので見ていてスムーズにテンポよく見ていけました。
石田光成の小栗君もとてもフレッシュで平泉成さんがとてもこの作品に味を出していて見ていて安定の作品だと感じます。
北政所の冨司純子さんがとても好きです、この方の出るものは基本自分の中で面白いと感じています。
阿部寛さんの誠実な目つきがとてもこの作品で印象的に残っています。
兼続の男気であり、本当のことを見分ける目をもっていて豊臣秀吉にも見込まれていたというのがとても納得の思いです。
出演している俳優の方が上手な方ばかりなので違和感なく物語の神髄に浸れるので若い方も楽しめる作品だと感じました。
30代・女
このドラマが放送されるまで、直江兼続という人物のことを知りませんでした。しかし、知れば知る程、知恵に長けた人物で、また忠義に厚く、生き方がかっこいい好人物に思えました。キャストとしては、このドラマの一話二話で、幼少期の兼続を演じた子役時代の加藤清史郎さんの演技は、素晴らしかったです。それから、仙桃院に景勝の小姓としてスカウトされるも、親元を離れるのを嫌がって泣く幼少期の兼続に母親(演じるのは田中美佐子さん)がかけた言葉が印象に残っています。「そなたはあの赤い紅葉のような家臣になりなさい」この言葉を聞いて兼続は、幼い景勝が学ぶ寺へと赴くのです。しかし、二話で1度実家に帰ってしまう兼続でしたが、景勝が後を追ってきて、兼続を背負って雪が降りしきる中、寺へと帰って行く、その場面も印象的でした。越後の豪雪、晩秋の散り際の赤い紅葉、夏草の生い茂る川中島など、自然描写も美しく、学ぶことも多かった大変良い作品でした。
50代・男
直江兼続が上杉家の家老として忠実に生きた姿を主演の妻夫木聡はとても新鮮に演じていると感じました。
特に直江兼続は自身の兜に愛という文字を掲げていた事からも明らかなように忠義を重んじる生き方をした
武将であったため、演じた妻夫木聡さんが画面から清潔なイメージで映し出されていてなかなかうまい演出を
していると感じました。ドラマで印象に残っているのは上杉景勝を、上杉家の後継者にするために
機敏に動いた場面や、豊臣秀吉にその才能を見出され豊臣家に家臣になれと言われながらも
ひとたび上杉家に家臣となった以上、主を変えるつもりはないと秀吉に伝えたシーンを
堂々と妻夫木さんが演じていて感心しました。さらに石田三成との友情を貫いた点も
妻夫木さんが上手く演じていたと今でも印象に残っています。